歯の中に膿が溜まって抜歯してインプラントと言われたのですが、、、。 《東京・銀座の無痛治療 審美歯科、歯根端切除術、インプラント》
2017.02.17
皆様こんにちは。
マキデンタルオフィス銀座院長の
今村真樹です。
本日も審美セラミックの治療のお話ですが、
少し経過が特殊な症例です。
患者様は以前よりかかりつけ医にてインプラント治療を行っていました。
数年間通院されていましたが、先生の言われるがままに進めていたら
奥歯が全部インプラントになってしまったと仰っていました。
<初診時>

実際両側の奥歯には計10本以上のインプラントが埋入されています。
今回、
写真でいう右上の一番前の歯と二番目の歯に膿が溜まっているとの説明を受け、
その二本も抜歯してインプラントを追加すると言われ、
「このままでは自分の歯は全部インプラントにされてしまうのではないか、、」
と心配になり、私のもとに相談にいらっしゃいました。
初診カウンセリングでは、しっかりとお話を伺った後に
レントゲン撮影、口腔内診査を行い
CT撮影をして、歯と顎骨の状態を確認しました。
<CT画像>

確かに二歯を含む根尖病巣が確認でき、
歯の状態は良くない事がわかります。
ただ、周囲の顎の骨がまだ残存していることや、歯の動揺が軽度であることなどを
考慮し、
・インプラントにした場合のメリットデメリット
・歯根端切除術を行った場合のメリットデメリット
をしっかりと説明し
歯根端切除術を行い、歯を保存する治療を選択されました。
<歯根端切除術>

ちなみに通常の治療法では感染根幹治療といい歯の頭に穴を開け、根の先端にある
膿をお薬で治して行くという方法をとります。
今回選択した歯根端切除術とは上の図のように膿の大きさが大きくて通常の根の治療では
治る見込みが少ない状態に対して、外科的に膿の袋を除去する方法です。
(当院では歯科恐怖症の方も来院されるため手術中の写真は割愛させて頂きます。)
その後、、
無痛治療での手術も無事に終わり、
歯の動揺も無くなり経過も良好であったため、
前歯4本の古いセラミックが審美障害を引き起こしていたため
ジルコニアセラミッククラウンスタンダード ¥170.000-(税別) / 本
で審美治療を行いました。
<施術後>

手術の傷口もほとんどわからない程度まで回復しています。(写真右上前歯部分)
<術前術後 比較>

歯の動揺がなくなったことはもちろん。
歯と歯茎の黒い境目や、形態不良による審美障害も改善されています。
ご本人には自分の歯が残せたこと、見た目も綺麗になったことで
とても喜んで頂けました。
(今回は手術によって歯を残すことが出来ましたが、
歯の状態によってはやはり抜歯になることもあります。)
当院では適切に診断をし、患者様にはしっかりと治療の方法を提案しますので
安心してご来院ください。